女性に多い悩み
2018年09月10日更新 2018年08月31日公開

膀胱炎予防によい食べ物・飲み物

膀胱炎(ぼうこうえん)とは、細菌が尿道から膀胱に入り、増殖することで引き起こされる病気で、女性によく発症することで知られています。今回は、膀胱炎を防ぐための食べ物や飲み物、生活習慣のポイントについてご紹介します。

監修医師

この記事の監修者
管理栄養士 宮﨑奈津季

膀胱炎を防ぐ食べ物・飲み物とは?

膀胱炎を予防するには、日頃から水分をこまめに摂取し、尿意を感じたら我慢せずに排出すること。そうすることで、細菌などを膀胱に入れない、入ってもすぐに排出する状態を維持しましょう。

体力や抵抗力が落ちると、細菌に感染しやすくなります。その辺りも気にしておきましょう。それでは、膀胱炎を予防するためにおすすめしたい食べ物・飲み物をご紹介していきます。

スイカなどカリウムを含む食べ物

ミネラルの一種であるカリウムは、体の浸透圧の働きを調整しており、ナトリウムを体外に出しやすくする働きがあります[1]。また、ナトリウムは排出されるときに水分を引っ張る作用があるので、尿の量を増やすことになります。水分をしっかりと摂取し、尿として排出することが大事です。

カリウムを多く含む食品の摂取することで、利尿作用を促せます。スイカには、カリウムが多く含まれているだけではなく、ナトリウムや水分も多く含まれているため、ぴったりな食べ物です。

その他にもカリウムを多く含む食べ物としてアボカドやバナナ、キウイ、メロンなどがあります。

善玉菌を増やすヨーグルト・発酵食品

膀胱炎の原因となる細菌の70%は大腸菌であると報告されています[2]。つまり、膀胱炎を予防するには、腸内の大腸菌を増殖させないように心がける必要があります。腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌、中間の菌が生息しており、善玉菌よりも悪玉菌が増殖すると、腸内細菌叢が乱れ、下痢や便秘などの症状があらわれます[3]。

便秘や下痢は大腸菌を増殖させる原因となるため、便通を整え、腸内細菌を正常に保つことを心がけましょう。

善玉菌を増やす方法は、生きたビフィズス菌や乳酸菌を含む食品を摂取することです。善玉菌は継続的に腸内へ届ける必要があるため、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を毎日続けて摂取しましょう。さらに、オリゴ糖や食物繊維を多く含む食品を摂取することで、善玉菌の増殖を促すことができます。

オリゴ糖や食物繊維は、果物や野菜、大豆類などに多く含まれています。りんごやバナナなどの果物にヨーグルトとはちみつをかけて一緒に食べるのがおすすめです。

アントシアニンが多い、クランベリージュース

クランベリーは、アントシアニンやカテキンなどのポリフェノール、ビタミンCなどを多く含んだ赤い木の実です。日本の膀胱炎の治療ガイドラインには、再発予防として、50歳以上の女性においてクランベリージュースの有効性が報告されています[2]。しかし、根拠としては未だ不十分な部分もあるため、クランベリージュースだけに頼るのではなく、補助的に使用するのがよいでしょう。

栄養が偏らない食生活を

膀胱炎を予防するには、膀胱内に細菌が感染しないよう日頃から抵抗力を高めることが大切です。抵抗力を高めるには、バランスの良い食事を意識することが基本です。「ごはんだけ」、「果物だけ」、などと偏るのではなく、さまざまな食品をまんべんなくとるようにしましょう。

野菜や果物にはビタミンCやビタミンB、ポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれており、抵抗力を高めてくれます。不足しないように積極的に摂取しましょう。ストレスが多いと抵抗力が低下するので、無理をせず、ゆっくりとお風呂に入ったり、十分な睡眠を確保したりすることも重要なポイントです。

避けたほうがよい食べ物・飲み物

一般的に、痛みがある場合は、刺激物を避けておく方がベターです。アルコールは、利尿作用が強いため、尿の排泄を促すメリットがありますが、それ以上にアルコールが刺激物として膀胱炎の悪化につながります。

その他にも、カフェインを含んでいるコーヒーや紅茶、緑茶も同じように利尿作用がありますが、刺激物となるので飲み過ぎには注意してください。膀胱を労わるのであれば、カフェインが含まれていない水や麦茶などを飲むようにしましょう。わさびや唐辛子といった香辛物も刺激となるので避けるのがよいでしょう。

生活習慣における予防ポイント

それではここで、食事以外の普段の生活で気をつけていきたいポイントも確認していきましょう。

トイレを我慢しない

膀胱内に尿がたまった状態だと、細菌が増えやすくなります。増えないうちに早めに尿を排出するようにしましょう。

排便後は、菌が尿道に触れないよう前から後ろへ拭く

尿道から肛門、つまり前から後ろに拭くことで、菌が尿道に入ることを防ぐことができます。

温水洗浄便座の使いすぎに気をつける

温水洗浄便座を使用することが、細菌が尿道に入ってしまうきっかけになりえます。膀胱炎になりやすい人は使用を避ける方がよいでしょう。

生理用ナプキンやおりものシートはこまめに取り換える

清潔を保つため、こまめにナプキンやおりものシートを交換するようにしましょう。

性行為後はトイレに行く

性行為時は、細菌が尿道に入りやすくなります。性行為後に排尿することで、尿道や膀胱に入った細菌を排出するようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、膀胱炎の予防としておすすめの食べ物や飲み物、そして気をつけたい生活習慣のポイントについてご紹介しましたが、皆様の普段の食生活、生活習慣はいかがでしょうか。

これを機会に膀胱炎になりやすい生活になっていないかどうかチェックしてみましょう。食事についても、ご紹介したポイントをぜひ普段の食生活にとり入れてみてください。

参考文献

  1. [1]厚生労働省.カリウム”e-ヘルスケアネット.
  2. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html 参照(2018-7-22)
  3. [2]山本新吾.日本化学療法学会雑誌 2016 64(1) 1-30
  4. [3]厚生労働省.腸内細菌と健康”e-ヘルスケアネット.
  5. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-003.html (参照2018-7-22)

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