生活習慣病
2018年08月01日更新 2018年08月01日公開

胆石症の食事療法|症状と原因から見る対策

胆石とは胆汁中のコレステロールなどが結晶化したものです。胆石ができる主な原因は高脂質・高カロリーの食事や食生活の乱れにあります。胆石症の原因と症状の悪化を予防する食事について、医師監修記事で紹介します。

胆石で腹痛を感じている男性

胆石症とは、胆のうや胆管に結石を生じることで痛みなどさまざまな症状を引き起こす病気です。無症状なら治療しないで経過を見ますが、悪化すると激しい腹痛発作を起こし、手術が必要になるケースもあります。

胆石ができる原因として、高カロリーの食事や不規則な食生活があげられます。検診で胆石があるといわれた人は、症状を悪化させないよう食事療法を中心とする生活習慣改善に取り組みましょう。

胆石症の食事療法|症状悪化を防ぐには

胆石がある人の中でも、約半数は症状がないサイレントストーンと呼ばれ、これは治療の必要がありません。症状のある胆石症では、みぞおちや右上腹部に痛みを覚えたり、吐き気、発熱などの症状が出ます。胆石は、主に胆汁中のコレステロール成分が凝固したコレステロール胆石と、ビリルビンといわれる胆汁色素を主体としたビリルビン胆石に分類することができます。

典型的な症状は、脂っこいものや卵の黄身を食べた後に生じる腹痛です。これは、胆汁を出すために胆のうが収縮して胆石が動き、粘膜を刺激するために痛みが生じているのです。こうした痛みが何度も繰り返されるときは、胆のうに炎症が起きているサインかもしれません。食生活を改善するとともに、早めに受診して治療することが大切です。

食べてよい食事

コレステロール胆石のある人は、血液中の脂質やコレステロール値が高くならないよう、食事でコントロールする必要があります。ただし、脂質もコレステロールもまったく摂らないと逆に症状を悪化させることになり、注意が必要です。脂質とコレステロールは適度に摂りつつ、合わせて過度な脂肪の吸収を抑える食物繊維を多く摂るように心がけましょう。

脂身の少ない肉魚(動物性タンパク質)
牛肉(モモ、肩、ヒレ)・豚肉(モモ、ヒレ)・鶏肉(ささみ、ムネ)
カレイ、かじき、はんぺんなど
豆類(植物性タンパク質)
大豆、納豆、おから、豆乳など
乳製品
低脂肪牛乳、ヨーグルト、カッテージチーズなど
野菜・きのこ・海藻・果物(食物繊維)
大根、レンコン、白菜、キャベツなどの野菜
しめじ、まいたけなどのきのこ
ひじき、わかめなどの海藻
リンゴ、メロン、バナナ、柿などの果物
ナッツ類、油(不飽和脂肪酸)
アーモンド、オリーブ油、えごま油など

避けるべき食事

脂質とコレステロールの摂りすぎは、胆石を大きくしてしまうおそれがあります。甘いものも血中の中性脂肪を増やすので、控える必要があります。また、アルコールは適度ならばよいといわれていますが、飲み過ぎは胆汁の濃度を濃くしてしまうため、胆石症の人は控えましょう。炭酸飲料や酸味の強いものなど、胃を刺激するものも、胆石の痛みを起こす原因になります。

脂身の多い肉魚
牛肉・豚肉のロース、バラ肉、ベーコン、鶏のモモ肉、手羽肉、マグロのトロ、うなぎなど脂の多い魚など
インスタント食品・ファストフードなど、脂質の多い食品
カップ麺、レトルトカレー、ハンバーガー、フライドポテトなど
大豆加工品のうち、脂質の多い食品
油揚げ、がんもどき、生揚げなど
高脂肪の乳製品
バター、マーガリン、クリームチーズ、生クリームなど
高脂肪の果物
アボカドなど
その他、脂質・コレステロールの多い食品
マヨネーズ、卵(1日1個以内にする)、てんぷら、イクラ、洋菓子(アイスクリーム、ケーキ、クッキーなど)など
アルコール、炭酸飲料などの刺激物
日本酒、ビール、ワイン、コーラなど

規則正しい食習慣が大切

胆石症を悪化させる生活習慣として、不規則な食生活、栄養バランスの悪い食事、食べ過ぎ、ダイエットなどがあげられます。特に、食事時間が不規則だと一時的に胆汁濃度が高くなるため、胆石が新たにできたり大きくなったりする原因になります。また、急激なダイエットは栄養不足を招いたり、胆汁が胆のうにとどまる時間が長くなることから胆石を大きくすることにもつながります。特に以下のような生活習慣はあらためましょう。

不規則な食生活
朝食を抜くことが多い
毎日の食事時間が一定しない
暴飲暴食する
バイキングや食べ放題・飲み放題のお店に行くのが好き
おなかいっぱいになるまで食べないと食べた気がしない
間違ったダイエット
栄養バランスを無視したダイエットをしている
急激な低カロリーダイエットで栄養不足に陥っている

まとめ

一度できた胆石が、自然に消えることはありません。胆石ができないようにするため、できても無症状のまま過ごせるようにするためには、規則正しい食生活、栄養バランスのとれた食事がもっとも大切です。

胆石症の症状を悪化させないためには、肥満を予防することも大切です。食べ過ぎ、飲み過ぎに気をつけるだけでなく、適度な運動をすることも推奨されています。ストレスも肥満の原因になるため、適度な運動などでストレスを発散するのもおすすめです。

さらに、水分が不足すると血中のコレステロールや脂質が高くなり、胆石の発生リスクが高まります。普段の生活や、運動中などもしっかりと水分補給をするようにしましょう。

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