菌の働きを助ける成分
2017年03月22日更新 2017年03月06日公開

菌のチカラを引き出す味方!補酵素としてのラクチュロースの働き

ラクチュロースはミルクから精製されたオリゴ糖で、腸内のビフィズス菌を増やして腸内環境を改善したり、それによる便秘改善を促す働きがあるといわれています。この記事では、ラクチュロースについて、ドクター監修の記事でご紹介します。

ラクチュロースは、大腸の中にすむビフィズス菌を増やして腸内環境を良好にし、カルシウムの吸収を促す牛乳由来の糖のひとつです。ここでは、ラクチュロースの特徴や身体へもたらす影響などについて詳しく解説します。

ラクチュロースとは

ラクチュロースは、1930年に物質として発見され、1957年にオーストリアの研究者によって、ビフィズス菌を増殖させる作用があることを確認された糖類のひとつです。牛乳の中に含有されている乳糖を原料として精製されるオリゴ糖で、ミルクオリゴ糖とも呼ばれています。その結晶は白い粉末状で、水に溶けやすいのが特徴です。さわやかな甘みがあり、現在では腸内の有用菌を増幅させて腸内環境を整えるプレバイオティクスとして、特定保健用食品や育児用調整粉乳、医薬品として世界中で使用されています。

ラクチュロースの特徴

ラクチュロースは、胃酸に耐性がある難消化性のオリゴ糖で、胃や小腸で吸収されずに大腸まで到達します。消化されずに大腸にたどり着くことによって、大腸に生息する有用なビフィズス菌やエサになり、それらを増殖させて腸内環境を整える働きが期待できます。

ラクチュロースが身体にもたらす影響

腸内環境を改善する

ビフィズス菌を増殖させて悪玉菌を減少させ、悪玉菌から生成される有害物質を減らすことによって腸内環境を整えます。また、便の水分量を増やす働きや腸を適度に刺激する作用もあり、便秘を改善します。

カルシウムやマグネシウムの吸収促進

ラクチュロースをカルシウムやマグネシウムなどの骨の健康に必要なミネラルと一緒に摂取すると、それらの吸収を促す効果が期待できます。骨密度のアップや維持につながり、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防になると考えられています。

高アンモニア血症の症状を緩和する

腸内の悪玉菌を減少させてアンモニアの発生を減らし、体内へのアンモニアの吸収を減少させる働きが期待できます。この効果から、アンモニアを解毒できずに発症する肝臓病である高アンモニア血症を治療するためのひとつとして利用されています。

ラクチュロースの摂取方法

ラクチュロースは、育児用調製粉乳(粉ミルク)のビフィズス菌を増殖するために利用されたことから応用が始まりましたが、現在では飲料やヨーグルト、健康食品や医薬品としても利用されています。摂取の目安としては、粉末の場合1日4g(およそ小さじ1杯弱)ですが、とり過ぎるとおなかがゆるくなることもあるため注意が必要です。特定保健用食品として、ラクチュロースを1本あたり4g含有している清涼飲料水などが販売されており、1日1本の摂取が推奨されています。

また、ラクチュロースだけで摂取しても効果は期待できますが、ビフィズス菌と一緒に摂取することで一層効果に期待ができるといわれています。大人の場合には、1日にピーナッツ1粒程度にあたる0.65g以上摂取するだけでも、ビフィズス菌が増え腸内環境に改善が見られるという報告があります。

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